ビタミンAの効果などの解説。

ビタミンAは、肉類の食品に多く含まれる栄養素で、目や肌の健康に役立つ効能があるとされています。ただし、効果の他にも副作用もあるので妊娠初期の方は、摂取量を守り、ビタミンAの過剰摂取に注意する為に、野菜などの食べ物やサプリメントを利用して、ベータカロチンで摂ることを心がけましょう。

ビタミンAとは。

別名で、網膜を意味する「レチノール」と呼ばれるぐらい、最も目に必要な栄養素です。 ビタミンAが極度に不足すると、失明に至る場合もあります。

目や鼻などの粘膜を強化することから、花粉症の予防にもよく使われます。

いきなりですが、クイズです。

答えは、3.うなぎです。

殆どの方は、「にんじん」と答えたと思いますが、
「にんじん」に多く含まれるのは、βカロテンでビタミンAではありません。

βカロテンとビタミンAの違い。

βカロチンは、体内で必要な分だけがビタミンAに変わる特徴があります。
では、一体どちらの栄養素の摂取を心がければいいのでしょう?

まずは、下表でそれぞれ特徴を見てください。

過剰摂取による副作用について
ビタミンAは、重い副作用があります、特に妊娠中の場合は、胎児が奇形をもって生まれる場合がありますので、注意して下さい。
(1日の摂取量は3,000μgを超えないようにしましょう。)

一方、βカロテンでは、過剰症の恐れが殆どありませんので、安心して摂る事が出来ます。
効能について
βカロテンには、ビタミンAの効果に加えて、抗酸化作用もありますので、βカロテンの形の方が効率的です。

ビタミンAの効能の解説。

ここでは、目や肌への有効性などビタミンAの代表的な効果を、紹介しています。
(βカロテンにも同等の効果があります。)

乾燥肌や花粉症を予防します。

汗腺や皮脂の分泌を正常に行う効果があり、保湿能力が低下を招く、皮脂膜の減少を防いで乾燥肌を改善します。

また、粘膜を正常に保つ効果もあるため、肌だけでなく、花粉症や胃腸の健康維持などにも役立ちます。

視力を高め、鳥目(夜盲症)を予防します。

網膜に存在し、目が光を感知するのに必要なロドプシンという物質の主成分であるビタミンAは、光を調整する機能を正常化して、夜盲症などを予防します。また、ドライアイを改善し、核白内障を予防するなど、目には欠かせない栄養素です。

最近では、レーザー屈折矯正角膜切除術(レーシック)後に角膜を再生させるなどの治癒を促進するのに使用されたり、視力を向上させる効果があるとも言われています。

子供の成長に必要です。

ビタミンAは、DNAの遺伝子制御や細胞分裂に関わっており、 特に胎児には必要な栄養素となっています。妊娠初期や授乳期には、必要量が増えますので、意識して摂るようにしてください。

ただし、ビタミンAの過剰症は、胎児に悪影響を及ぼす場合もありますので、必ず、副作用の少ないβカロテンでの摂取を心がけましょう。

免疫力を強化します。

ウイルスへの防護壁的な役割を果たす肌や粘膜を健全な状態にする事で、ウイルスの進入を予防したりして、免疫力を強化する働きがあります。

また、上皮細胞の免疫力を高めることでガン予防(特に胃ガン)にもつながります。

抗酸化作用(βカロテンのみの効能です)

プロビタミンAである、ベータカロチンには抗酸化作用があり、体内での酸化を防いでくれます。酸化を食い止める事で、さまざまな疾病の予防効果につながります。
また、酸化とは人体にとっての老化を意味し、酸化を防ぐことは若さを保つ事にもつながります。

上手な摂り方

ビタミンA多く含む食品の含有量。

ビタミンAは、比較的、肉類に多く含まれています。含有量の多い食材の100g当たりの含有量(レチノール当量)を掲載していまので料理の際の目安にしてください。

βカロテンを含む食材はこちらをご参照ください。

調理方法

ビタミンAは油に溶ける性質を持つ、脂溶性ビタミンなので、油と一緒に摂ると効果的です。例えば、レバー炒めや揚げ物などがよいでしょう。

油と一緒に摂るのが難しいときは、ビタミンEを含んだゴマやピーナッツを使った和えものなども効果的です。

ビタミンAの簡単レシピも紹介していますのでご覧ください。

上手な摂り方。

食べ物からだけでは限界があるので、そんな場合は、補助的にサプリを利用するのも良い方法です。
参考までに、サプリメントの選び方の解説もありますのでご覧ください。

欠乏症や過剰摂取による副作用について。

ビタミンAの欠乏症には、夜盲症などの目のトラブルがあります。角膜や粘膜が弱り、最悪の場合失明する事もあります。また、発育期においては、成長停止・知能障害などがあり、胎児や乳児にとっても重要な栄養素です。

下に特にビタミンA効果が必要な方を、記載しておきます。

  • 妊娠中や授乳中の方
  • 目が疲れている方
  • ストレスを感じている方
  • 肌の異常を感じている方

逆に、過剰症には、吐き気・頭痛・脳脊髄液の上昇・めまいなどがあります。数年に及ぶ長期間の大量摂取には、中枢神経系への影響・肝臓の異常など重篤なものもありますので注意が必要です。

また、妊娠初期に大量に摂取すると胎児に悪影響を及ぼす場合もありますので、妊娠中や授乳期などビタミンAを多量に必要とする場合は、できるだけ野菜などの食べ物から、過剰症の少ない、βカロテンを摂るように心がけてください。

注意事項!

・サイト内の栄養素の効能等は、伝承による情報も含まれており、その内容を保証するものではありませんので、必ず信頼できる文献を再確認の上でご利用ください。

又、栄養素としてのビタミンAの効能などを記述しており、サプリメント等の効果を保障するものでもありません。

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